老い惚れろ。
「歳をとった。」と思う。 朝、鏡の中の自分を見る度に。あっという間に感じる月日とちょうど同じ早さで、あっという間に僕は老いる。 “老いていく”ことはなぜ怖いのだろう。 “老いていく”ことに、半ば諦めの念を抱くのはなぜだろう。 それはきっと、今の自分にそれなりに満足し“老いる”ことで、満足できなくなると気づいているからだ。 本当にそうか。 老いるに連れて、人生に妥協をしてしまうのか。 せっかく100年生きるのだ。 老いることをもっと歓迎しようではないか。 まだ見ぬ僕に心を躍らせようではないか。 老いていい。錆びるな。輝き続けろ。 明日も続いていく、その人生の隣に。